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電話が繋がるまでの時間、長かったような、短かったような。やがて、 「お相手の女性と、お繋ぎしました。ごゆっくり、お楽しみ下さい。」 というガイダンスが流れた。腹を括った。 (ようし、やったるぜ。) 「もしもし?」 「あっ、もしもし?こんにちは。」 「こんにちは。」 「初めまして、奥さん。僕、タケシっていいます。奥さんの、プロフィールメッセージを聞いて、すごぉく、声が色っぽくて、とっても優しい感じがしたから、会話してみたいと思って電話しました!」 「あらあ、ご丁寧な挨拶で。そう、言って頂けると、嬉しいわ。申し遅れました。私は、ゆう子といいます。タケシさん、今日は、よろしくお願いします。」 (うおっ。ゆう子って、そのまんま本名じゃん。やっぱ、母さんだ) 「こちらこそ、よろしくお願いします!ゆう子さん。なかなか話してみたいなあ、って人がいなかったんだけど、ゆう子さんの声を聞いてビビビッときたんだ!スゲエ、僕の好みだし。」 「あらあ、お上手ねえ。そう言われると、凄く嬉しいし、なんだか照れちゃいますわ。でも、お声を聞いた感じだと、タケシさん、すごく、お若いでしょう?失礼ですけど、今、お幾つでいらっしゃるの?」 「28ですよ。」 「まあ、お若いわぁ。私からしたら、息子みたいなもんじゃない!こんな、おばさんを相手にしてもらって、何だか悪いわ。」 「そんな事ないよ!ちなみに、ゆう子さんは、幾つなの?プロフィールでは、50代後半って言ってたけど。」 「まあ、こんなおばさんに、歳なんか聞いちゃうのね。私は57よ。もう、孫もいるのよ。ウフフッ、おばさんじゃなくて、おばあちゃん。」 (年齢まで、正直に言っちゃうんだ。母さん、いい人だな。) 「おばあちゃんなんて、とんでもない。声聞いてるだけで、魅力がギンギン伝わってくるよ!そうか、57だったら僕の母と、だいたい同じ年だね。」 「あら、お母様と?そうね。タケシさんの年齢だと私くらいの世代が、親の世代になるわね。でも、平気?お母様くらいの年齢の女性と話すのは?」 「平気も何も。むしろ安心出来るというか、親しみが湧いて、話しやすいけどなあ。何せ僕は、子供の頃から母が好きだったし、ちょいとマザコンっぽい所があるからね!」 「あら、それは素敵よ。お母様の事が好きって、堂々と言える男性は、私、素敵だと思うわ。タケシさんの、お母様は御幸せね。」 「そうかな。でも、とにかく年上の女性が好きという傾向があるみたいだよ。僕には。」 「ウフフッ。可愛い。つまりは、タケシさんは、ちょっと甘えん坊さんなのかな?そーなんでしょう?」 「はい。すばり、そうです!身近にゆう子さんみたいな女性がいたら、僕、めちゃくちゃ甘えちゃうと思うな。」 「あらあ〜。でも、タケシさんの様な、とても素直な年下の男性に、甘えられたら、私は正直、とても嬉しいわ。いっぱい甘えて欲しい、って思っちゃう。ウフフフッ。」 和やかなムードで会話は進んだ。序盤は、まずまずの滑り出しと言えた。 (これなら自然とエロ会話も出来そうだ。) 確かな手応えを感じて、今しばらくは、がっつかず、普通の会話をしようと思った。
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