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続きです。 「おい、茅野、押すなよ!!」 「杉野、うるさいわね!!アタシが見えないじゃないの!!」 「2人共、静かにして!!前原君に見つかっちゃうよ!!」 「アハハハ…。怒ってる渚君も可愛いね…。」 『カルマさん、今いい所なんですから、少し黙ってて下さい!!』 声がする方へ目を向けると、物陰から杉野、茅野、渚、カルマがこちらの様子をじっと窺っていた。茅野が携帯を手に持っているということは、多分、律も一緒にいるのだろう。 (あいつら、ほんとに懲りねーな!!何やってんだよ!?バレバレじゃねぇか。) じーっ……。 (あっ!!この絡み付くような視線は、●せんせーだな。さっきまですげぇヘコんでたのに、もう立ち直ったのか…。) 周りを軽く見回してみたけど、先生がどこに隠れているのか全然分からなかった。 全く懲りないクラスメイトと担任に見られてても、別に構わないように思えて来た。いや、寧ろ、なぜか凄く可笑しくて、笑いが込み上げて来た。 (よーし!!あいつらのこと見てたら、何だか元気が出て来たぜ!!せっかく悠馬が気を利かせてくれたんだし、俺もきちんと後藤さんに思ってることを伝えるか!!) 俺は、覚悟を決めると、口許にうっすらと笑みを浮かべながら、彼女の方へ向かって、一歩ずつ歩みを進めて行った。 (終)
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