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しばらくたって、光輝は、ポカリのキャップを開けて、二口飲んだ。 わたしは、光輝のおでこのタオルをとって、濡らして絞って、また光輝のおでこにのせる。 「なんか、落ち込んでる?」 光輝が、言った。 落ち込んでる。わかっちゃった。 「……氷枕のこと。早く気付いてれば、早くよくなったかもしれないのになぁって。」 「……いつもと同じだから。」 「……?」 「朝替えて、タカが学校の帰りによってくれるまで、替えれないから。」 「違う。わたしは、朝からいた。」 言い終わるかくらいで、光輝が、咳き込み始めた。 「ゴホッゴホッゴホッゴホッ…」 わたしは、落ち着くまで、光輝の背中をさする。 落ち込んでる場合じゃない。 咳が治まって、布団をかけ直してあげて、 「もう休んで。」 「……うん。」 わたしは、光輝が休めるように、大人しくした。パソコンデスクの椅子に座って、何もしないまま、時間だけが過ぎていく。 あー、お腹いっぱいで、眠たい。 うとうとする。 ダメだ、寝たら。光輝のこと、看るんだから。 「ウッ」 光輝が、口元を手で押さえる。 光輝! ペシャッ ベッドのそばに置いてあるゴミ箱に、少し吐いた。 わたしは、光輝にかけよって、光輝の背中をさする。 「も…大丈夫。」 それを聞いて、背中をさするのをやめて、おでこのタオルを濡らしなおす。 光輝は、ポカリに手を伸ばしたけど、やめた。 気にしてるのかなぁ? 「大丈夫だよ、光輝。脱水症状になるほうがダメだから、飲んで。」 そう言って、タオルを絞って、光輝のおでこにのせる。 光輝は、ポカリを手にとって、さっきより多めに飲んだ。
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