本文コピー
▼本文
数分たって、光輝が口を開いた。 「美由。もう、俺に構うな。」 「えっ?」 「俺たち、付き合う前に戻ろう。」 「何でそんなこと言うの?」 別れ話は、もうないと思ってたのに。 「俺は…、美由に迷惑ばっかりかけてる。」 「そんな、迷惑だなんて…。」 「俺のために、学校を休むし、ご飯食べるの遅くなって、吐き気がするまでになるし。」 あっ! その時のことを思い出す。 「ちゃんと寝れないし、制服、しわだらけになるし、今日だって、よく寝てたのに、起こしたし。」 「それは、仕方な…。」 「それに、何より、疲れるだろ。」 光輝……。 わたしは、首を横に振る。 「光輝、気に過ぎだよ。わたし、そんなふうに思ってないよ。」 光輝は、黙ったまま俯いてる。 「光輝のことが好きだから。」 光輝が、わたしの顔を見る。 「光輝に、早く元気になって欲しいって思う。」 「美由……。」 光輝の涙腺が、緩み始めて、また俯く。 「ほんとは。」 「……?」 「ほんとは、そばにいてほしい。」 光輝……。 わたしは、光輝の組んでる手に、手を乗せた。 「うん、いるよ。」 光輝の涙が、布団の上に落ちた。
スレッドに戻る
超サッカー掲示板
J.LEAGUE(Jリーグ)掲示板
ベースボールクラブ
プロ野球(セ・パ)掲示板
バスケットボールクラブ
B.LEAGUE(Bリーグ)掲示板
ラグビークラブ
LEAGUE ONE(リーグワン)掲示板
バレーボールクラブ
V.LEAGUE(Vリーグ)掲示板
受験BBS
大学入試情報掲示板
-
BESTHIT-BBS
|
NAVI
-
■システムのご販売■