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15時になった。 (うーん。15時かあ。最近、親父は何時頃帰ってくるんだろう。そんなに、遅くはないはずだが。夕方ある程度の時間になったら、夕食の準備とかもあるだろうし。) (でも、2人しか居ないから、夕食の準備なんかに、時間は掛からないか。) などと、頭の中でグルグルと考えを巡らせながら、再びメッセージを聞いていった。1人目、違うパス。2人目、 (うおおおおおっ!!きたーっ!!) (これだ、この声だ!!まず間違いない!!) 遂に、待ち望んだ瞬間だった。言葉、息遣いさえも、聞き漏らすまいと、全神経を耳に集中させた。迷わず、「もう一度聞くボタン」 を押した。 「こんにちは。50代後半の主婦です。もう、こんな歳ですし、普段、男性と会ったり話しをする機会も、なかなかありません。お電話で、男性とお話が出来る、こういう場がある事を最近知りまして、何回か利用させていただきました。もう、還暦近くのおばさんですが、若い女性と話すのは気を使って疲れる、という方や、年上の女性の方が落ち着くという方、あるいは、お母さん位の歳の女性に甘えてみたい、なんて方がいらしたら、こんな私でもお役に立てるかもしれません。ぜひ、お話相手になって下さい。お電話、お待ちしています。よろしくお願い致します。」 とても、艶っぽく、上品な話し方だった。特にエロい事は言ってないが、このプロフィールならば、熟女好きの人には、なかなか好感度が高いのではないか。と思わせるメッセージだった。 (やるなあ、母さん。) しかし、自分は慎重かつ冷静だった。何しろ、顔、姿が見えないのである。判断材料は声だけである。本当に母だろうか?まず、間違いないとは思う。それでも、何度も繰り返し、メッセージを聞いた。自分が決め付けているだけ、思い込みが強いだけかもしれない。6回か7回聞いたと思う。何度も自問自答を繰り返した。結論を出した。 (この女性は母だ。もし仮に母でなかったとしても、それならそれで構わない。とにかく、この熟女との会話を楽しもう。) そう決めた。心を落ち着かせて、「この女性と話をする」 ボタンを押した。 「この女性を呼び出しています。しばらくお待ち下さい。」 という、ガイダンスが流れた。いよいよだ。ゴクッと、唾を飲み込んだ。
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