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少したって、 「美由、ちょっとゴメン。」 光輝がそう言ったから、わたしは寄りかかるのをやめた。 光輝を見ると、ものすごくにがそうな顔をして、胸のあたりをさすってた。 次の瞬間、 「うぅっ」 光輝は、トイレに駆け込んだ。 わたしも、急いでトイレに行く。 光輝がトイレの蓋を開けると、 びしゃー。 光輝の口から流れ出た吐物が、便器の中の水面に落ちた。 わたしは、光輝の背中をさする。 「うっ」 びしゃびしゃびしゃ。 「うっ」 びしゃびしゃびしゃ。 もう、出るものがなくなったみたいで、えづく。 「ウエッ、エッ」 光輝の背中をさすりながら、思う。 わたしって、バカだぁ。浮かれてて、光輝が体調が悪いこと、すっかり忘れてた。光輝のことだから、きっとわたしに気を使ってギリギリまで我慢してたんだ。 「ウエッ、エッ」 ゴメンね、光輝、ゴメン。 えづき続ける光輝の背中をさすりながら、心の中で何回も何回も誤った。 「ウエッ」 … 光輝は、ゆっくり深呼吸をして。 「美由、もう大丈夫だから。」 そう言って、トイレットペーパーで鼻をかんで、水を流して、ヨロッと立ち上がり、リビングに行く。
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