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しばらくして、洗濯が終わった。 タオルを、ベランダに干して…終わり。 ベランダで深呼吸する。 みんな、今頃どうしてるかなぁ。 中に入って、携帯電話を見る。 麻衣からメールきてないな。 わたしが、携帯電話をソファの机に置いたとき、光輝の部屋のドアが開いた。 光輝? わたしは、光輝の部屋のドアのところまで行く。 「どうしたの?光輝。」 なんか、さっきよりも具合悪そう。 「眠れない。吐き気が強くなってきて…。」 えっ!よくなったと思ってたのに。 光輝は、「…トイレ」とボソッと呟いて、部屋から出て、歩いて行く。 光輝が、トイレのドアを開けて、便座のフタを開けて、ひざまづくと、光輝の背中は、波うちはじめた。わたしは、光輝の背中をさすった。 「ウッ」 びしゃびしゃびしゃ。 光輝の口から流れ出た吐物が、便器の中の水面に落ちる。 「ウッ」 びしゃびしゃびしゃ。 わたしは、光輝の背中をさすりながら、いつになったらよくなるの?って思って、不安になる。 「ウエッ、エッ……エッ。」 光輝は、ゆっくり深呼吸をして。 「美由、もう大丈夫だから、ありがとう。」 そう言って、トイレットペーパーで鼻をかんで、立ち上がる。 「……」 「美由?」 「光輝、本当によくなるの?」 「よくなるよ。いつものことだから。」 「いつものことだからって、わたしは、初めて知ったんだもん。いつもの光輝が嘘みたいで、…わたし…わたし…。」 もう自分が何言ってるのか分からない。 泣いたら、ダメ。辛いのは、光輝のほうなんだから。 光輝は、わたしの頭をやさしく2回撫でる。 「大丈夫だから。よくなるように、俺これから、また寝るよ。休んだらよくなるから。」 「…」 「なっ!」 「うん…。」 「次、起きてきたとき、そんな顔してたら、怒るぞ。」 「うん、ごめん。」 光輝は、自分の部屋に入って行った。
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