本文コピー
▼本文
出かけに、光輝が、胃のあたりをさすってたのを、わたしは、見逃さなかった。 残ったお粥を捨てて、お椀を水につかして、さっさと光輝の部屋に戻ってく。 あーでも、まだ許してもらえてない感じがする。なんて、そんなこと気にしてたらダメだ。 光輝の部屋のドアを開けると、やっぱり光輝は、ゴミ箱を抱えて吐いてた。 「オエッ」 わたしは、急いで光輝に駆け寄って、背中をさする。 「エッ、ゲホッゲホッゲホッゲホッ。」 わたしがいない間から、吐いてたみたいで、もう出なかった。 「美由。も…いい。」 「うん。」 わたしが、さするのをやめると、光輝は横になった。 わたしは、ゴミ箱の中を捨てに行こうと、光輝に背を向けたら、光輝が、わたしの腕を掴んだ。 えっ?何? 一瞬、時間が止まったかと思ったけど… 「ゴホッゴホッゴホッゴホッ…」 光輝は、咳き込み始めた。 わたしは、ゴミ箱をベッドのそばに置いて、また光輝の背中をさする。 咳が終わったら、今度は吐き気が襲ってきて、胃のあたりをさする光輝、それを見て、また光輝の背中をさするわたし。そして、光輝は、 「オエッ」 ベッドのそばに置いてあるゴミ箱にえづく。 それから、咳とえづくのを、何回も繰り返した。
スレッドに戻る
超サッカー掲示板
J.LEAGUE(Jリーグ)掲示板
ベースボールクラブ
プロ野球(セ・パ)掲示板
バスケットボールクラブ
B.LEAGUE(Bリーグ)掲示板
ラグビークラブ
LEAGUE ONE(リーグワン)掲示板
バレーボールクラブ
V.LEAGUE(Vリーグ)掲示板
受験BBS
大学入試情報掲示板
-
BESTHIT-BBS
|
NAVI
-
■システムのご販売■