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わたしは、お粥を作って、光輝の部屋に戻った。 「光輝、お粥作ってきたよ。」 光輝は、しんどそうに、大きく息をしていた。 「美由…。ごめ…、食べさせて。」 えっ!いきなり、きたーーー。 落ち着いて…。スプーンで、お粥を少しすくって、冷ましてきてるから、そのまま光輝の口に持って行く。 「光輝、はい。…」 光輝は、口を開けようとしない。 「光輝?」 「やっぱり…気持ち悪い。」 「えっ?吐く?」 あわててわたしは、スプーンをお椀に戻す。 光輝が、小さく首を横に振る。 「気持ち…悪いから、…本当は…食べたくない。」 そうだよね。吐き気が治まるまで、本当は食べたくないよね。今までも、本当は食べたくないけど、我慢して食べてたのかな?えっ?ちょっと待って 。我慢せずに、本当のことを言った、わたしに。それが、なんか嬉しかった。 光輝の頭を撫でたくなる。 光輝の頭を撫でながら、 「食べなくていいよ。」 わたしが、そう言うと、光輝はまた、小さく首を横に振る。 「食べるよ。」 光輝…… 「ウッ、オエッ」 また、ベッドのそばに置いてあるゴミ箱に、えづいた。 吐くのは辛い、でも吐くものがないのは、もっと辛いから。 「美由…」 わたしは、もう一度、スプーンでお粥を少しすくって、光輝の口に持って行った。 「はい、光輝。」 光輝は、お粥を食べた。少しずつ、ゆっくりと。 いつの間にか、わたしは、お粥を全部食べさせてしまった。 どうしよう。全部食べちゃった。とりあえず、片付けてこよう。 「光輝。わたし、ちょっと、片付けて来るから、吐くんだったら、これ。」 そう言って、ゴミ箱にいつもしてるゴミ袋を、光輝に渡した。 わたしは、お盆とゴミ箱を持って、部屋を出た。
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