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洗い物が終わって、部屋にそっと戻る。 よかった。まだ、寝てる。 わたしは、そっと光輝のおでこのタオルをとって、静かに濡らして絞って、また光輝のおでこにのせる。 「ん、んー」 光輝?びっくりした。起こしたのかと思った。 起こさないように、パソコンデスクの椅子に腰掛ける。 少しでも、光輝に長く寝てほしいという思いは届かず、また咳が出始めて、目を覚ます。 「ゴホッゴホッゴホッゴホッ…」 わたしは、光輝のところへ行って、落ち着くまで背中をさすった。 「はぁ、はぁ、…寝てた?」 「うん。」 その後は、何も話さなくて……。 ええーっと……。 「美由。」 「ん?何?」 「ちょっと、着替えたいから、出といて。」 「え!大丈夫?着替えれる?」 という、わたしの心配をよそに、光輝は、体を起こそうとしてた。 わたしは、あわてて手を貸す。 「ゴホッゴホッ、大丈夫だ。ゆっくり着替えるから。それと、…慣れてるから。」 「う、うん、わかった。」 『慣れてるから』という言葉が、哀しかった。 部屋を出てすぐに、光輝が咳き込むのが聞こえた。 大丈夫かなぁ。でも、着替えるんだから、しょうがない。 その後も、時々咳き込むのが聞こえた。何も出来ない自分が、嫌だった。 お腹すいたなぁ。そういえば、昼御飯まだ食べてなかった。うどんかラーメン……。 わたしは、前カップ麺が置いてあったところに行く。 ない!今日に限って…。 光輝の部屋をノックする。 「光輝。ちょっと、わたしコンビニに行ってくるけどいい?」 「ああ、俺は大丈夫だから、ゴホッゴホッゴホッゴホッ。」 ちっとも大丈夫じゃないじゃない。でも、何か食べないとなぁ。コンビニ、行ってこよ。すぐ帰ってくるからね。
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