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「ウエー」 十数分後、光輝は、また吐いた。 それから、わたしはまた、光輝のおでこのタオルを濡らし直したり、咳がでると、背中を優しくさすったりした。 「美由。」 「何?」 「あめ」 「飴?食べる?」 こくりと、光輝が頷く。 わたしは、飴を取って、光輝に渡した。 わたしが買ってきた咳どめの飴を、食べてる。わたし、役にたってるね。嬉しい。 日が暮れて、やっと光輝の熱が少し下がった。 「39度」 体温計を見て、わたしが言う。 それでもまだ、39度かぁ。 「ご飯、食べる?」 おそるおそる、訊く。 「うん」 「じゃあ、作ってくるね。」 わたしは、キッチンに行って、お粥を作った。 よかった、熱が下がってきてて。 できたお粥を、光輝の部屋に、持って行く。 わたしが来たのを見ると、光輝は、起き上がろうとした。 「ダメだよ。光輝。」 お粥がのったお盆を、パソコンデスクに置いて、あわてて光輝のところに行って、寝かせた。 「まだ、寝てなきゃ。せっかく熱が下がったのに、また上がったらどうすんの?」 もー!ちょっとよくなったら、 すぐこれだもん。 ぶつぶつ言いながら、お盆をとりに行く。 フッて、光輝が笑う。 「なぁに笑ってんの?」 光輝のそばに座る。 「なんでもない。」 わたしは、お粥をスプーンで少しすくって、光輝の口に持って行く。 「はい、光輝。」 光輝は、ゆっくり食べていく。
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