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コンビニから帰ってきて、買ってきたサンドイッチを、さっさと食べて、パックのオレンジジュースを飲んだ。 光輝も、さすがに起きてるよね。 光輝の部屋に行って、ドアをそーっと開ける。 「光輝、起きてる?」 「ああ、うん。」 えーっと… 「朝ご飯、食べる?」 「ゴホッゴホッ、うん。」 わたしは、ドアをゆっくり閉めて、キッチンに向かった。 お粥を作ってると、ダイニングテーブルにある携帯電話が鳴った。 光輝、こんなところに携帯電話置きっぱなしで…。 えっ? 輝美っていう人からのLINEだった。 『今度は、いつ会える?』 輝美って、誰?光輝と、どういう関係? 頭の中、そればっかり浮かんできた。 お粥ができて、光輝の部屋に、持って行く。 「光輝、お粥できたよ。」 わたしが入ると、光輝は、体を起こした。 「ありがと。ゴホッゴホッゴホッゴホッ。」 お粥を乗せたお盆を、光輝の膝の上に置く。 やっぱり、気持ちが沈んでしまう。 「どうした?」 光輝が、言う。 「ううん、なんでもない。」 今、光輝に、心配かけさせたらダメだ。元気になったら、聞こう。元気になったら……、その人と会うの? 「美由。どうしたんだ?なんでもないわけないだろ?そんな泣きそうな顔して。ゴホッゴホッゴホッゴホッ」 えっ? 「何があったんだ?」 「……。」 「美由。」 「…光輝の携帯電話に、輝美っていう人から、LINEが来た。」 わたしは、光輝の顔を見る。 「あー、母さんだ。」 さらっと言った。 えっ!お母さん?なぁんだ。よかったぁ。 ほっとした顔のわたしを見て、光輝は、フッて優しく笑って、お粥を食べ始めた。 「よく会うの?」 「ああ。」 「仲いいんだね。」 「元気なときはな。」 この時、わたしは、光輝の言葉を深く考えなかった。
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